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ミツバチは何処に消えたのか

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最近、ミツバチの姿をほとんどと言っていいほど見かけなくなってしまいました。
春になるとうるさいくらいにあたりを飛び回り、花の蜜や花粉の採集にいそしんでいたのに……。
競うように咲き乱れている里山の花たちも、心なしか寂しそうです。
受粉をミツバチに手伝ってもらっていたらしい不知火家の杏も、今年はさっぱり実がなりません。
うーん、どうしたんだろうと怪訝に思っていたら、テレビのニュースで世界的にセイヨウミツバチが大量失踪(大量死?)していることを知りました。
専門用語で蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder , CCD)として、かなり古くから知られている現象のようです。
CCDを簡単に説明すると、セイヨウミツバチたちのうちの成虫(おもに働き蜂)たちが、一夜のうちに、女王蜂や幼虫たちを置き去りにしたまま忽然と姿を消してしまう現象です。
大量失踪の原因は未だ謎に包まれていて、専門家も完全に原因を特定できてはいない様子。
興味のある方はWikipediaに詳細な記事が載っているので、そちらの方にどうぞ。

不知火家の杏の不作はともかくとして、近隣の農家の方や養蜂業を営んでいる方達は甚大な被害を受けていますし、他人事として片づけてしまうことなどできません。
そんなわけで、不知火なりにこの現象を考察してみました。
まず、推論自体がかなり長くなるので、結論から先に言います。


蜂群崩壊症候群はセイヨウミツバチが種族そのものを守ろうとする本能的行動である。


セイヨウミツバチには、自分たちのコロニーの近くに何らかの理由で崩壊してしまった同種族のコロニーを見つけると、そこに貯蔵されていた食糧を持ち去ってしまう習性があるそうです。
コロニー崩壊の原因がミツバチたちの天敵……、たとえばスズメバチなどによるものなら、特に問題はないはず。でも、もし仮にウイルスなどによる伝染力の強い病気だった場合はどうでしょう? 貯蔵していた食糧がすでに汚染されたものだったとしたら? 健康なコロニーのミツバチたちは、病気の原因そのものを自分たちの巣に持ち帰ってしまうことになります。
伝染病がコロニーからコロニーへと次々に伝播していけば、セイヨウミツバチという種そのものが壊滅的なダメージを受け、滅んでしまうかもしれません。
それを防ぐにはどうすればよいのか。

コロニー内で体調不良を訴えるミツバチたちの数が増え、ある閾値(しきいち)を越えたとき、蜂群崩壊症候群は起こるのだと思います。

つまり、体調不良を感じている蜂もそうでない蜂も、自分たちがある種の伝染病にかかっていると仮定して考え(ミツバチにそれほど高度な思考力はないはずなので、本能的な行動により)、何らかの分泌物によるマーキングを行い、同種族のミツバチたちに 自分たちのコロニーが汚染されているかもしれないから近づくな と云うメッセージを残して巣を後にするわけです。そしてミツバチたちは、できうる限りコロニーから遠く離れた場所でひっそりと最期の時を迎える……。
種族そのものを守ろうとする本能の方が、自分たちのコロニーを守ろうとする本能よりも強いのだとすれば、納得がいきませんか?

ミツバチが集団で体調不良に陥る原因は様々です。
ウイルス、病原菌、ある種のカビやダニ、環境の急変などによる過度のストレス、気候変動などによる飢餓。そして農薬を始めとする種々雑多な環境汚染物質による免疫力の低下。

蜂群崩壊症候群が、ミツバチたちの自らの種族を守ろうとする本能的行動なのだとすれば、上にあげたすべてが原因になり得るでしょう。
また、原因をひとつに特定できないのも頷けるところではないでしょうか。

近年とみに増えているのはおもに人為的要因、すなわち地球温暖化による気候の変化や過度の農薬散布による環境汚染物質の土壌への蓄積などが考えられます。

どちらも私たち人間が引き起こしたことと考えると、心が痛みますね。
……で終わらせてしまってはいけないのだと思います。

もはやミツバチたちの明日は、私たちの明日でもあるはず。
まずはECOから。個人レベルでできることには限界がありますが、一人ひとりが意識を持って行動していけば未来を変えることも可能です。

 各家庭でCO2を削減するには、極力ゴミを減らし、電力の消費量を抑えること。
 掃除機を使わず、箒(ほうき)とちり取り、モップやぞうきんを使う。
 洗濯をするときは、ある程度まとめて洗い、乾燥機は使わない。
 Webの閲覧など比較的軽めの作業なら、低消費電力タイプのパソコン、ネットブックやネットトップなどを使う。携帯で済ませられる人は携帯で。
 廃なゲーマーはネットゲームから足を洗う。2PCでのゲームプレーなどもってのほか。外出中の露天放置など問題外。
 夏は、熱中症にかかりそうなほど気温が高いとき以外はクーラーを使わず、扇風機で我慢する。
 冬は、部屋にいるときは衣服を一枚多く羽織り、床暖房やこたつなどとエアコンを併用する。
 マイカー通勤をしている人は電車やバス、自転車通勤に切り替える。
 たばこを吸っている人は禁煙に挑戦する。
 野菜を選ぶときは、なるべく無農薬の表示のあるものを。
 
 なぁんだ、けっこう簡単にできるようなことばかりじゃありませんか。
 孫の世代の人たちに、俺たちは自分自身の心の中にあるエゴ、自己中という化け物に勝ったんだ。と、胸を張って言えるような人生を歩いていきたいものですね。

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